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役員寄稿
  「秋田の四季」
     日本新金属株式会社
 本社工場長
 岩本 賢治
 前回(Vol122 令和3 年1 月20日発行)は、地下資源を含めた秋田の豊かさを寄稿させていただきましたが、今回の寄稿では、私が個人的に感動しましたメジャーではない秋田の四季それぞれの風景を紹介させていただきます。

 私事ではございますが、この8 月1 日付けで6 年半ぶりに大阪に帰任してまいりました。関西の残暑(酷暑)に耐えながら、この原稿を書いています。今回は、私が秋田に赴任中に感動しました秋田の四季の風景を紹介させていただきます。秋田県は西の日本海、東は奥羽山脈に面していて都道府県の面積では全国6 位の広さを有します。そのため、その地域で四季折々の風景が楽しめ、冬の厳しい自然だからこそ四季の区別がはっきりしていて美しい日本の原風景を楽しむことができます。

『春』
 春は桜です。秋田の桜の見ごろは、4 月下旬から5月上旬です。特にお勧めは、「みちのくの小京都」と呼ばれる角館(かくのだて)の武家屋敷の枝垂れ桜です。枝垂れ桜のピンクと武家屋敷の黒塀が対照的で日本らしい景色が広がります。もう一つのお勧めエリアは、大潟村の「菜の花ロード」です。大潟村は、かって琵琶湖に次ぐ湖沼面積であった八郎潟を干拓してできた村で、この大潟村を走る県道298 号線沿いに11 kmにわたって咲く4,000 本の桜とその下に咲く菜の花。満開の桜と菜の花が織りなすピンクとイエローの鮮やかなコントラストの美しさは日々の疲れを癒してくれます。

『夏』
 夏は名瀑「法体の滝」(ほったいの滝)と「雲昌寺」(うんしょうじ)の紫陽花です。
法体の滝は、県南部に位置する由利本荘市にあります。鳥海山の雪解け水を源とし、一の滝、二の滝、三の滝と三段の滝で、源である鳥海山に対面して流れ落ちる珍しいタイプの滝で、末広がりの美しい滝です。日本の滝100 選にも選ばれる名瀑で、秋田出身の人気コミック作家矢口高雄氏の「釣りキチ三平」の映画のロケ地でもあり、水量も多くスケールの大きな滝でマイナスイオンをたっぷりと浴びることができ、心身ともにリフレッシュできる場所です。

 雲昌寺は、“ なまはげの郷” として知られている男鹿市北浦にある曹洞宗の名刹です。初夏に絶対に訪れた
い場所の一つです。
 ここの紫陽花は、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景公式Web サイト」2017 年国内ベスト絶景第1 位に輝いた感動の風景です。朝日放送テレビ「朝だ!生です旅サラダ」でオンエアされてから年々訪れる人の数も増加しています。6 月中旬から7 月上旬にかけて境内一面に青く咲き誇る紫陽花は、副住職が手植えしたもので一株から株分けで増やされたそうで、約15 年の年月を費やしたそうです。境内一面に青く咲き誇る紫陽花の風景は素晴らしく、幽玄の世界に浸ることができます。紫陽花の期間は、夜のライトアップも人気で昼間とはまた違った趣があります。

『秋』
 秋は県南部湯沢市の小安峡(おやすきょう)の紅葉です。栗駒国定公園の一部に位置する小安峡は遊歩道の直ぐ側から98℃にもなる大噴湯の吹き出す音と蒸気を体感でき、大地の息吹を身近に感じることができます。蒸気や熱水が溜まっている地熱貯留層の亀裂が露出しているという世界でも珍しい地形です。この峡谷の遊歩道から見上げた空に溶け込む紅葉は絶景で空の青と紅葉の赤、黄の彩と吹き出す蒸気のコラボは圧巻で心に残る風景です。湯沢地区は蒸気や熱水が豊富で近年ではこれらを利用した地熱発電開発も盛んで2019年5 月に運転を開始した山葵沢地熱発電所は、出力46,199kw で国内地熱発電所として4 番目の規模を誇り、この地区の電源開発も期待されるところです。

『冬』
 冬は温泉と雪景色です。名湯の多い東北のなかでもファンが多いのが山間部に佇む乳頭温泉郷です。大自然に抱かれたロケーションとノスタルジックな雰囲気が評判で、多くの温泉愛好家から憧れの秘湯とされています。そんな乳頭温泉郷の魅力を体感するなら冬がお勧めです。降り積もる雪景色を眺めながら入る露天風呂は非日常的です。乳頭温泉郷で最も古い歴史を持つのが「鶴の湯温泉」です。江戸時代に建てられた茅葺の本陣は、テレビドラマや紀行番組でも取り上げられ、その姿は近代的なホテルとは対照的で、このため、予約の取りづらい宿の一つでもあります。乳白色の硫黄泉が湯底の小石の間から湧き出る混浴露天風呂は、特に有名です。雪景色を眺めながら露天風呂に浸かればリフレッシュ間違いなしです。

 以上、私のお勧めスポットのほんの一部をご紹介しましたが、全てが非日常的な風景です。新型コロナウイルスが落ち着きましたら、訪れていただき、非日常を体感していただきましたら幸いでございます。新型コロナウイルスが早く鎮静化することを期待いたしております。
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