「転勤族故に知り得た地域パート2〜石川編〜」

東邦金属株式会社
 常務取締役 藤原一信

 明けましておめでとうございます。会員各位に於かれましては、工業会の生産高も上向き傾向にあり、慌ただしく新年を迎えられた事とお慶び申し上げます。

 さて、丁度一年前の同時期に事務局より寄稿依頼が御座いまして、『転勤族故に知り得た地域』という題目で福井県を紹介させて頂きました。その際、投稿末尾に『次回は、石川県を紹介致します。』と記したものですから、事務局より、『石川県もお願いします。』と再び寄稿文書の依頼があり、昨年に引き続き寄稿させて頂く事となりました。本来であれば4年後位のイメージで書き記した訳で、まさか2年連続で寄稿するとは考えて居りませんでした事書き添えさせて頂きます。

 福井県は、実際に私が4年間暮らした地域で仕事面、生活面、インフラ面等福井県で生活した際に感じた正直な気持ちを綴った内容でした。しかしながら、石川県については、福井県で暮らしたからこそ知り得た地域であり、観光を通じてその素晴らしさに触れた県でございます。まずは、両県を比較してみますと、福井県は、面積4,190km2、人口約780,000 人(内従業者数:約420,000 人)月間県内総生産も3 兆4,000億円で日本海と石川県、岐阜県、滋賀県、京都府の4 府県に接して居り敦賀東部の木の芽峠を境として北を『苓北』南を『嶺南』に分かれて居ります。

 換わって石川県は、面積4,185km2、人口約1,150,000 人(内従業者数:約544,000 人)月間県内総生産も4 兆5,449 億円で日本海と福井県、岐阜県、富山県、3 県に接して居り福井県側より『加賀』『白山』『金沢』『能登』に大別されます。並べてみますとなんとなく似ているな?って感じられませんか?『加賀』と言えば、加賀山中温泉。福井の芦原温泉街よりやや小さめですが、とても趣のある昔ながらの温泉旅館のイメージです。当時は、廃館になる所も御座いましたが今はどうでしょうか?
 それから、もう一つ石川県には日本でも名だたる温泉郷『和倉温泉』が御座いまして、中でも『旅館加賀屋』は有名であり、勿論宿泊したことは御座いませんが一泊50,000 円/ 1人以上する高級旅館です。一度、宿泊されることお勧め致します。『白山』については、あまり知見が御座いません。

 『金沢』は、北の小京都と言われる位京都風情が漂っているところです。まず目を見張るのが金沢駅に降り立つと我々を迎えてくれる大きなオブジェ『鼓門』です。伝統芸能楽器鼓をイメージして造られたようです。これを潜ってまず訪れたいのが『近江町市場』です。新鮮な魚類、野菜がふんだんに取揃えられ市場及び周辺には海鮮丼やお寿司を食すことが出来る名店が軒を連ねており何処に入っても最高の魚介類を提供して頂けます。当時、回転寿司なら大した事ないだろう?と入って食してみたのですがなんと!専門店と遜色のない味に驚かされたのを今でも記憶に残って居ります。

 次に訪れたいのが『ひがし茶屋街』です。金沢城を回り込むようにして進んでいくと浅野川に当たりその浅野大橋を渡った所に位置し、まさしく京都祇園の匂いを堪能できるエリアです。そこから再び、金沢城の南を迂回して辿りつくのが『21世紀美術館』〜石川四校の歴史がそのまま残っている『石川四校記念文化交流館』で、石川の近代文学含めた教育の街石川を知ることができるスポットでもあります。そして、金沢と言えば加賀百万石前田家の居城であった『金沢城』、日本3大庭園の一つに位置付けられている『兼六園』です。最低、年に一回は訪れた場所で、前回の福井版では、『永平寺』の事を書かせて頂きましたが、『永平寺』は、心が洗浄されるイメージでしたが、『金沢城』『兼六園』は、日本の心が漂っているイメージで、北陸という土地柄のせいか四季がはっきりして居り確実に年に4回、景色が変わるという点がこのようなイメージを生んだのかもしれません。因みに、春夏秋冬すべての顔を見たのは、言うまでもございません。

 最後に『能登』についてですが、過去数回周遊したことが御座いますが、代表的なルートをご紹介致します。福井市内から北陸自動車〜のと里山海道〜海岸を車で走行できる『千里浜なぎさドライブウェイ』を経由して再び、のと里山海道〜和倉温泉のある七尾市を右に見ながら能越自動車に入り能登町を目指します。そこで、お待ちかねの能登牛がふんだんに楽しめる能登丼を食しました。国道57号線から少し入った所にある『和味家竹次郎』というお店で名店かどうかわかりませんが当時は、結構流行っていたような気がします。宿泊は、能登町の日本百景の一つ九十九湾にある『百楽荘』という宿で風呂は海洋深層水を楽しむ洞窟風呂になって居り、ホテル専用の釣り堀もあり、釣り好き、お風呂好きには堪らないホテルだと思います。機会があれば是非一度宿泊されたら如何でしょうか?ホテルの近くには、見附島、別名軍艦島があります。陸から軍艦島までは踏石があり渡ることは可能ですが、波が激しいときは少々危険でもあります。翌日は、最北端の『金剛岬』を観光し、ひたすら海岸線を走り輪島を目指しました。輪島の目的は、二つ。当然漆塗りの体験と朝市です。漆については、『輪島漆会館』があり漆の展示物並びに漆塗りのすべての工程を見せて聞かせてくれる所ですが、実体験する所は、近くの工房だったと記憶してます。又、輪島を訪れて知ったのですが能登は、祭りも盛んなようで『輪島キリコ会館』なるものがあり、神輿含めた輪島の祭り文化を紹介するところでした。輪島での宿泊は、『輪島温泉 八汐』という所で、目的の一つである朝市に近いホテルとして利用し、勿論、快適な良いホテルでした。特に特徴は・・・・・

 そして、翌朝お待ちかねの『輪島朝市』に赴きましたが、日曜日という事もあって多くの人々で賑わって居り新鮮な魚介類から野菜、干物等多くの店が軒を連ね活況で、流石輪島朝市という印象でした。現在はわかりませんが当時は、品物に値札が着いて居らず常に交渉しながら購入したという記憶が御座います。昼食で海鮮丼を食し福井への帰路に就くというルートでした。以上、石川県を4つのエリアに分けて紹介させて頂きましたが、私にとって福井県に住んだ事により知り得た福井の良さ。そして、隣接する石川県の良さを堪能した4年間でした。福井県同様石川県も様々な楽しみ方が出来る地域ですので独自のルートを計画され旅をされたら如何でしょうか。

参考 *日本3大庭園 − 水戸『偕楽園』、岡山『後楽園』、石川『兼六園』
    *キリコとは   − 奉燈


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